家に帰ったら窓ガラスが割られている。
この状況で真っ先に思い浮かべるのは『空き巣被害に遭ってしまった』ではないでしょうか?
しかし、家の中をよく見てみると荒らされた形跡がない、現金や銀行の通帳などの貴重品も無事である。窓が割られたこと以外は外出前となんら変わりはない。
少し不思議な状況ですが、実際にこのような被害に遭っている人はたくさんいます。
空き巣が必ず金品をターゲットにしているとは限りません。金品以外をターゲットにしている空き巣もいます。
今回は、このような状況になった時どのような対処をとり、なにを考えなくてはならないのかを紹介していきたいと思います。
金品が盗まれる被害がないからと安心してはいけません。何者かに侵入されているはずなのに目に見える被害がないというのは、非常に危険な状況である可能性があります。
まず考えることは警察に通報すること
家に帰ったら窓ガラスが割られているけど、窓ガラスが割られている以外の目に見える被害は確認できない。
目に見える被害が確認できないだけで何かしらの被害に遭っていることは間違いありませんので、このような状況になった時は、まず警察に通報しましょう。
家に帰ったら窓が割られていたらどんな人間でも動揺しパニックに陥ります。
しかし、動揺しパニックに陥ったところで何も解決しません。それどころか、動揺した挙句、自分で被害を確認するため現場(家の中)を荒らしてしまうことのほうが危険です。
現場を荒らしてしまえば、警察が駆けつけてきたときに行う現場検証の阻害要因となり捜査の妨げになる可能性があります。
家に帰ってきたとき明らかに何かしらの被害に遭っていることがわかったときには、自分で行動せず警察に連絡するようにしましょう。
空き巣の目的が金目の物とは限らない
一般的に空き巣の目的は、現金やブランド品、その他の貴重品のような金目の物がターゲットだと思われがちですが、意外にも金目の物は盗まず、その他の目的のため犯行に及んでいる空き巣がたくさんいます。
現金などが無事だからと安心してはいけません。そのほかの被害に遭っている可能性は十分にあります。
嫌がらせ目的
窓ガラスが割られていても空き巣の犯行とは関係ない場合があります。
なにかの腹いせや、ただの悪戯で窓ガラスが割られていることが考えられます。このような状況では、家の中をいくら調べても金品の被害は確認することはできません。
嫌がらせ目的かどうかの判断の仕方としては、窓ガラスの割られ方に注目してみましょう。
窓ガラス割る侵入手口(ガラス破り)の特徴としては、窓ガラス全部を割るというよりクレセント錠を動かすことができる範囲だけを割る特徴があります。
もちろん、窓ガラス全部を割って家の中に侵入する空き巣もいますが、多くの空き巣は窓ガラスを割ったときの音や衝撃を最小限にし犯行に気づかれないように行動しているため、窓ガラス全部を割るということはあまりしません。
このように、窓ガラスの割れ方に注目することにより、ただの嫌がらせなのか空き巣被害に遭っているのかの判断をすることができます。
盗聴器を仕掛けられている可能性がある
何者かに侵入されている形跡があるのに現金や貴重品が盗まれている気配はないという状況の場合、盗聴器が仕掛けられている可能性があります。
誰かに盗聴器を仕掛けられる心当たりがないとしても、仕掛ける側は何を目的で盗聴器を仕掛けてくるかわかりません。
一般家庭の部屋で盗聴器を設置されやすいとされているのは下記のような場所です。
室内灯
室内灯の裏側に設置されていることがあります。
普段の生活で室内灯に触る機会といったら電球の交換時くらいではないでしょうか。ほとんど触る機会がないのでホコリやゴミが溜まっていることが多いと思います。
普段触っていないのに室内灯がずれていたり、室内灯についているホコリに触った形跡があった場合などは要注意です。
時計
時計にも盗聴器が設置されているケースがあります。
壁掛け時計、置時計ともに盗聴器を仕掛けられる場合があります。
コンセント
盗聴器の仕掛け場所といったらコンセントが最も有名な設置場所ではないでしょうか。
コンセントの裏側部分に設置していることもあれば、盗聴器内蔵の三又ソケットを設置されているケースがあります。
まとめ
金品の被害がないからと安心してはいけません。
侵入者によって犯行目的は違ってきます。金目の物が目的の人間もいれば、ただの悪戯や盗聴器を仕掛けてくる人間もいます。
どのような場合でも共通して言えることは、何かしらの被害に遭った場合には自分で行動する前に警察に通報することです。
基本的に事件が起きたとき被害者の人間が行動して役に立つことはほとんどありません。被害にあった時には、悔しさや怒りで気持ちが高ぶってしまうことがあるかもしれませんが、そんな時こそ冷静な行動を心がけるようにしましょう。
もし、侵入被害に遭ってしまったら被害状況にかかわらず専門業者に盗聴器発見調査の依頼をするようにしましょう。侵入者が1つの目的で行動しているとは限りませんので、できる調査はすべてするようにしましょう。
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