泥棒が侵入犯罪をする際、窓を割って侵入してくるケースが半分以上になります。
普通の考えだと「窓を割ったときの衝撃や音などで犯行が見つかってしまうのでは?」と考えます。実はその通りで、窓を割る際には衝撃も音もします。ではなぜ泥棒は犯行が見つかりやすい方法をとるのでしょうか。
一番の理由としては、犯行時間がとにかく短いことでしょう。対策のしていない窓ガラスであれば30秒もあれば割られてしまいます。
泥棒が犯行を行う際に考えていることは、素早く侵入し目的を果たして見つからないうちに現場を去ることです。それを可能にするのが窓を割って侵入することなのです。
いつ私たちの家が被害にあうかわかりません。犯行手口を知り、被害にあう前に対策しましょう。
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窓ガラスを割る3つの方法
空き巣が窓ガラスを割る3つの手口を動画付きで解説しています。
打ち破り
こちらは窓を割ると言えばこの方法と言わんばかりにシンプルな手法です。
バールやハンマーなどで思い切り叩き割るので、対策のしていない窓ガラスであれば一撃で割れてしまうでしょう。この方法はガラスが割れる音が大きいですが、とにかく犯行にかかる時間が短いです。昼間や人通りの多い住宅街では使われない手法ですが、線路沿いの家など音を気にせず侵入できる家の場合に行われる方法です。
焼き破り
ガラスを熱で割るのですが、打ち破りの実験動画を見ていただければわかりますが、ガラスが割れる音が小さいです。犯行に必要な道具も実験動画で使っているような大きなガスバーナーでなく、ターボライターのような小さいものでも犯行可能なので、持ち物から不審者を見つけるようなことは困難になります。
三角割り(こじ破り)
前述で紹介した方法と大きな違いは窓ガラスを直接割らずに、窓の枠とガラスの間にマイナスドライバーを数回差し込むことにより、窓ガラスの一部を割っています。
三角割りが犯行手口で最も多く使われている理由としては、ほとんど音がなく、小さな穴を開けた場所から手を伸ばしカギを開けて侵入することができます。ガラス全体が割れているわけではないので、被害の発見が遅れることもあります。
ガラス破りの対策方法は?
ガラス破りの方法を3つ紹介しました。
どの方法も窓ガラスを割る時間は30秒もかかりません。対策をしていなければ簡単に侵入被害にあうでしょう。被害にあって後悔してから対策するのでは遅すぎます。
それではいくつか対策方法を紹介します。ほんの少しの対策で犯行をあきらめさせることができるので積極的に対策していきましょう。
防犯ガラスにする
ガラス破りを防ぐ単純でもっとも効果的な対策は防犯ガラスにすることです。
ガラス破りでの侵入を考えている空き巣は、窓が割れなければ諦めます。空き巣被害を防ぐには、空き巣に犯行を諦めさせることが重要です。
一般的にガラス破りの被害にあいやすい窓は、一枚ガラスと呼ばれている窓です。一枚ガラスであれば、バールやハンマーなどで力を入れずとも簡単に叩き割ることができます。
対して、防犯ガラスと呼ばれている窓は、基本的に2枚のガラスを使い、そのガラスの間に特殊フィルムを入れ作られています。バールやハンマーなどで叩いても、ヒビが入るだけで、なかなか完全に割ることはできません。
侵入に時間をかけたくない泥棒からしてみれば、犯行が見つかる危険性があるので時間をかけてまで何度も叩いて侵入しようとは思わないでしょう。
防犯ガラスについて詳しく知りたい方は、空き巣対策に絶大な効果!防犯ガラスを設置するメリットや選び方を紹介!!をご覧ください。防犯ガラスに交換するメリットやおすすめの防犯ガラスについて詳しく説明しています。
網入りガラスは防火対策用
網入りガラスを防犯ガラスと勘違いしている方がいますが、その考えはとても危険です。
網入りガラスは建築基準法の消防法によって、防火地域の住宅に設置が義務付けられているガラスです。火災時に割れたガラスが飛散しないよう作られ、火の燃え上がりを抑え、破片による被害などを防ぐ役割があります。防犯ガラスと比べると、ガラス自体の強度は弱くバールやハンマーで簡単に叩き割ることができます。
防火対策用の窓ガラスの特徴でもある「割れたガラスが飛散しにくい」が原因で、空き巣に窓ガラスを割られたときの音も普通の窓ガラスに比べ少なく、ガラスが飛散しにくいため空き巣にとっては侵入しやすい窓ガラスになっています。
防犯フィルムを窓ガラスに貼る
防犯フィルムでのガラス破り対策もとても効果があります。
防犯フィルムの役割は、窓ガラスにしっかりと貼り付き、叩かれてもヒビが入るだけで完全にガラスが割られるのを防ぎます。万が一ガラスを割られてしまっても容易に穴を広げられません。
空き巣が侵入を諦めるのには、犯行を行ってから5分と言われています。防犯フィルムを貼ることで、「空き巣が諦める5分」は簡単に稼ぐことができるでしょう。
窓に防犯ブザーを付ける
ガラス破りの手口は、内側の錠付近のガラスを割り、室内に手を入れ錠を開けるという手段です。
最悪、ガラスが割られて窓を開けられてしまっても、防犯ブザーを窓に付けておけば侵入者を追い返すことができます。防犯ブザーはとても大きな音が鳴ります。そんな音が鳴っている中で犯行を行う空き巣はなかなかいません。
もし金品が盗まれ被害にあってしまったとしても、空き巣の長時間滞在を防ぐことになりますので、空き巣が室内を物色する時間を少なくし被害額を抑えることができます。
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