空き巣は犯行を行う前に侵入しやすい家がどこなのかを調べるため下見作業を行います。
下見をする段階で空き巣が目を付けるポイントは、狙っている家の家族構成や住んでいる人の不在時間などを調べています。ほかには、狙っている家の周辺環境に注意している空き巣もいます。
下見作業の期間は空き巣によって異なり、数日で下見を終える空き巣もいれば数週間も下見を続ける空き巣もいます。空き巣は慎重な人間が多く、できるだけ犯行が見つかるリスクを減らしたいと考えています。
ところで、空き巣被害に遭わないための防犯対策について調べていると、『洗濯物を干していると不在時間を知られてしまう』といった情報が書かれている記事を目にすることがあります。
空き巣と洗濯物にどのような関係があるのでしょうか?洗濯物を干していることで不在時間が知られてしまうのはなぜなのでしょう。
そこで今回は、空き巣と洗濯物の関係について説明していきたいと思います。この記事を読み終わったら次の日から洗濯物の干し方が変わるかもしれませんね。
目次
洗濯物を干していると不在時間を知られてしまう理由
まず、『洗濯物を干していると不在時間を知られてしまう』と言われている理由から紹介していきます。
天気の良い日にはベランダで洗濯物を干す人は多いと思います。季節にもよりますが、朝から洗濯物を干していれば夕方ごろには乾いていることがほとんどです。乾くまでの間はほかの用事を済ませるなどして過ごしていると思います。
では、洗濯物が乾くまでの間に出掛けたとします。
『出掛けた先でトラブルが起きてしまい帰る時間が夜遅くになりそうだ』このような状況は頻繁におきます。帰宅時間が遅くなるので、当然洗濯物を取り込む時間も遅くなってしまいます。
みなさん夜遅くまで洗濯物を干している家を見かけたことがあると思います。そのたび「あの家の人は不在なんだな」と思うことが多いのではないでしょうか?
それもそのはずで、乾いているはずの洗濯物が夜遅くまで干してあるのはとても不自然な光景です。日中の日が差している時間帯に洗濯物を干すのが一般的であるため、洗濯物が夜に干すというのは違和感を感じます。
しかし、不自然な光景といっても、夜なのに洗濯物が干してある理由は大体の人が予想することができるでしょう。理由は、家に誰もいないため洗濯物を取り込むことができないからです。
このように洗濯物を見ることで、その家に住んでいる人が不在であることは簡単に知ることができるのです。私たちが簡単に知ることができるということは、空き巣も簡単に知ることができるのです。
雨の日に洗濯物を干しているのも危険
『洗濯物を干していると不在時間を知られてしまう理由』では、夜遅くまで洗濯物を干すことで住んでいる人が不在であることが知られてしまうという説明をしましたが、夜だけでなく昼間の時間帯でも不在であることを知られてしまう場合があります。
「洗濯物を干して出掛けたら急に天気が悪くなり雨が降ってきてしまった」
このような状況からも不在時間を知られてしまいます。理由は簡単で、雨が降っているのに洗濯物が取り込まれていなければ、その家は洗濯物を取り込めない状況、つまり家に誰もいない状況なことは一目瞭然です。
雨が降っているときでも空き巣被害に遭うことはあります。むしろ雨が降っているのは空き巣にとって犯行を行う絶好のタイミングである場合もあります。

洗濯物から家族構成を知ることができる
洗濯物を干していることで不在時間を知られてしまう場合があるほかに、洗濯物から家族構成を知られてしまう危険性もあります。
例えば、子供用の洗濯物が干してあれば子供がいることがわかります。干してある洋服が男の子用か女の子用かでも空き巣に判断されてしまうポイントになります。
とくに女性の一人暮らしの場合には注意が必要です。空き巣の中には女性の一人暮らしをターゲットにしている空き巣がいます。女性の一人暮らしかどうかも洗濯物を見るだけで簡単に判断することができますので注意しなくてはなりません。

洗濯物から不在時間を知られないための対策
ここからは洗濯物から不在時間を知られないための対策を紹介します。
どれも簡単な方法なので実際に試してみてください。
部屋干しする
外から洗濯物を見られないようにする1番簡単な方法は部屋干しすることです。
室内に洗濯物を干してしまえば外から見られることはなくなります。「そんなことは誰でも知っているよ」と言われそうですが、部屋干しすることが最も安全な方法なのです。
しかし、好んで部屋干しする人は少ないと思います。理由は『部屋干し特有の嫌な臭い』が原因です。なかには臭いなんて気にしないという人もいるでしょうが、部屋干しした時の臭いを気にする人はとても多いのです。
外から洗濯物を見られないようにする以外にも部屋干しをするメリットはたくさんあります。下のサイトで部屋干しについて詳しく書かれているので読んでみてください。
参考 生乾きの洗濯物の嫌な臭いはコレで解消!プロが教える洗濯術とは?リネット 参考 プロは断然部屋干し派。外干しよりも部屋干しがおすすめな理由とはリネットベランダの目隠しを利用する
部屋干しはしたくない、でも外から見られたくないという人はベランダの目隠しを利用してみましょう。
インターネットで『ベランダ・目隠し』などで検索すればベランダの目隠しアイテムがたくさんでてきます。ベランダの目隠しアイテムを利用すれば、外からの目を気にせず太陽の光や風で洗濯物を乾かすことができます。
ちなみに、ベランダの目隠しは、自分ですだれなどを買ってきて自作することもできます。ほかにはないオリジナルの目隠しで空き巣の対策をするのもよいかもしれません。
まとめ
毎日当たり前のように干している洗濯物ですが、その家の情報を外からでも知ることができるため考え方によっては非常に危険な行為であることがわかります。
「そんなの考えすぎだよ」と感じる人もいるとは思いますが、洗濯物というのは室内の状況を把握することのできる数少ない手段となります。
空き巣は、私たちが普段気にせず生活している様子を見て犯行をするかどうかを判断しています。防犯対策というのは少しやりすぎくらいが丁度よいのです。
空き巣被害に遭ってから防犯対策しても意味がありません。被害に遭ってから後悔しないように今のうちから防犯対策はしっかりしておきましょう。
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