空き巣が家に侵入した際に狙っているものは、現金やブランド品、さらには金券など金目の物であればなんでもターゲットにしてきます。
その中でもとくに盗まれたくないものといえば、銀行の通帳やキャッシュカード、印鑑などの貴重品です。
万が一キャッシュカードなどの貴重品を盗まれてしまえば、不正使用を防ぐため口座の停止をしなくてはなりません。印鑑の場合も同様に、紛失届を出し印鑑登録証明書の交付をストップしたり、それが銀行印であれば銀行取引をストップする手続きも必要になってきます。利用停止の手続きが終わったら、今度は新しいキャッシュカードや印鑑を作る手続きをしなくてはなりません。
とにかく、キャッシュカードや印鑑のような貴重品が盗まれてしまうと面倒な作業が多くなります。
面倒な作業が多くなるのはよいとしても、キャッシュカードなどが盗まれ不正利用されてしまった場合には被害金額が大きくなる可能性があります。
このような最悪の状態を防ぐため、多くの家庭では銀行の通帳、印鑑などの貴重品は家のどこかしらに厳重に保管されていることがほとんどです。
厳重に保管しているのは、どの家庭でも同じだと思いますが、保管場所は家庭によってさまざまです。きちんと保管してあるならまだ良いのですが、どこに保管して良いのかわからず、すぐ取り出しやすい引き出しに保管している危険な状態の家庭もあります。
そこで今回は、空き巣に絶対盗まれてはいけない貴重品の隠し場所や、おもしろくておすすめな保管グッズについて紹介したいと思います。
この記事を読み終わるころには、あなたの家の貴重品は安全な場所に保管されていること間違いなしです。
目次
空き巣の犯行時間は5分
空き巣が家に侵入し室内を物色する時間は、ほんの5分あれば充分だそうです。なかには長時間犯行に及ぶ空き巣もいますが基本的には室内に侵入してから数分で犯行を終えるようです。
空き巣が犯行に使う時間を少なくする理由は捕まるリスクを少しでも減らすためです。当然と言えば当然ですが、侵入した家に長居すればするほど捕まるリスクは高くなります。
ここで驚いてしまうのは知らない家に侵入し数分あれば金目の物を盗むことができてしまうという点です。私たちのような一般人の考えからすると、知らない家に侵入し数分で金目の物を盗みだすというのは信じられないことです。
貴重品の隠し場所は空き巣に知られている
空き巣が短い時間で金目の物を探すことができる理由は『貴重品を隠す場所は、どの家庭も同じような場所だから』です。
空き巣は貴重品を隠すであろう場所をあらかじめ予想しながら犯行を行っています。
室内に侵入することができたら、あらかじめ予想しておいた場所を物色し、金目の物を見つけたらすぐに犯行を終えます。空き巣は短い時間で金目の物を見つけることができたとしても、欲張ってさらに金目の物を探すようなことはあまりしません。
みんなは貴重品をどこに隠してる?
隠し場所 | アルソック統計結果 |
※たんすや冷蔵庫 | 38.9% |
隠し場所は特に気にしていない | 22.2% |
自宅の金庫 | 5.6% |
その他 | 33.3% |
大手警備会社のアルソックが貴重品の隠し場所についてアンケートを採りました。
アンケートを採り、最も多かった隠し場所はたんすや冷蔵庫(※自分にしかわからない場所)です。たんすや冷蔵庫といったら定番の隠し場所ですね。
定番だから安全とは限りません。たんすや冷蔵庫のような場所は、空き巣があらかじめ予想している可能性が高く非常に危険といえるでしょう。
意外に少なかったのは自宅の金庫です。どんなに手慣れた空き巣でも短い時間で金庫を開けることは難しいため、金庫に貴重品を隠しておくことは比較的安全といえるでしょう。
しかし、金庫が絶対安全かというとそうではありません。時間をかけ無理やりこじ開けようと思えば開けることができます。さらに、過去の事件では金庫ごと盗んでしまう強引な空き巣もたくさんいました。
貴重品を隠す場所のポイント
たんすや冷蔵庫といった場所では、ありきたりすぎて空き巣にすぐ見つかってしまう可能性が高いです。
では、どのような場所に貴重品を隠すのが良いのでしょうか?
「この場所に隠せば見つからない!」という場所はありませんが、隠し場所を考えるときのポイントはあります。そのポイントをもとに自分なりに隠し場所を考えてみてください。
短い時間で犯行を終えたい空き巣の心理を利用する
空き巣はなるべく短い時間で犯行を終えたいと考えています。その心理を利用して隠し場所を考えてみましょう。
たとえば、椅子や台などを使わないと届かない高い場所に隠してみるのはどうでしょう。そんな高い場所に貴重品が隠してあると考える空き巣も少ないですし、わざわざ椅子などを用意してまで高い場所を探そうとはしないでしょう。
このように、空き巣がしなさそうな行動を考えて隠し場所を決めるのが良いでしょう。
隠し場所は分散させる
どんなに見つかりにくい隠し場所を考えたとしても1ヵ所に貴重品をまとめて隠すのはやめましょう。
自分では絶対に見つからないだろうと自信をもって隠したとしても、案外簡単に見つかってしまう場合があります。もし、貴重品を1ヵ所にまとめて隠していたら、見つかってしまったときに全ての貴重品を盗まれてしまうことになります。
最悪、隠し場所が見つかってしまった時のことも考えて隠し場所をいくつか作っておきましょう。
『隠し場所は分散させる』に補足情報として貴重品の隠し方にもコツがあります。
銀行の通帳と銀行印は同じタイミングで使用することが考えられます。だからといって同じ場所に隠すのはとても危険です。銀行の通帳と銀行印ような2つで1組のようなものでも、あえて別々の場所に隠すことでリスクを減らすことができます。
おもしろ保管グッズ
ここからは貴重品を隠すためのおもしろ保管グッズを紹介したいと思います。
アイディア満載の保管グッズで大切な貴重品を守りましょう。
国語辞典風セーフティーボックス


始めに紹介するのは、国語辞典風セーフティーボックスです。
外から見れば、ただの国語辞典。しかし、中を開けると貴重品を隠すことができるボックスになっています。家にある本に紛れ込ませれば空き巣の目をごまかすことができます。
犯行に時間をかけたくない空き巣にとっては、本棚の本を1冊ずつ探すようなことはほとんどしないと考えられます。貴重品を守るために非常に効果的な商品です。
掛け時計型の隠し金庫
時計の裏側に隠し金庫を搭載しています。通常の時計としても機能するため大変便利な商品です。時計の裏側を確認する空き巣はいるかもしれませんが、時計の中まで確認する空き巣はいないのではないでしょうか。
ハンガー式隠し金庫


最後に、ハンガー式隠し金庫を紹介します。
クローゼットの中にしまっている洋服にハンガー式隠し金庫を着せることで空き巣の目を欺くことができます。隠し金庫の鍵をなくしてしまったということがないようにダイヤル錠式になっているのも特徴の1つです。
万が一見つかってしまったら持ち去られてしまう危険性があるように感じますが、写真をよく見ればわかるようにハンガーを外さなければ金庫を持ち去ることができません。ハンガーは鍵を開けなくては外すことができないので持ち去りの危険性も低く安心です。
家に金庫を置くときの注意点
おすすめのおもしろ保管グッズをいくつか紹介しましたが、保管グッズではなく金庫を家に置いて貴重品を保管しておきたいとお考えの方のためにいくつか注意点を説明しておきます。
火災の時にも安心の耐火性金庫
金庫を選ぶときは、耐火性の金庫であるかどうかをまず調べましょう。
万が一火災が起きてしまい家が全焼してしまったということを考えた時に、耐火性の金庫を選んでおけば金庫内のものが消失するのを防ぐことができます。
持ち去ることができない金庫
どんなに強固な金庫であっても持ち去られてしまい解体されてしまう危険性があります。
空き巣が金庫を狙う場合、犯行時間の関係でその場で開けるようなことはしません。金庫をどこかに持ち去り時間をかけて解体するというのが金庫泥棒の手段です。
空き巣が1人で行動するとは限りません。複数で空き巣に入ることも考えられます。いくら重たい金庫であっても複数の人間で力を合わせれば簡単に持ち去ることができます。
このようなことを考え、金庫を選ぶときには簡単に持ち去ることのできない金庫を選ぶようにしましょう。
セコムの家庭用金庫(ホーム・ピタゴラスシリーズ)
簡単に持ち去ることができない金庫とはどのようなものなのか。
良い例としてセコムの家庭用金庫を紹介します。セコムの家庭用金庫(ホーム・ピタゴラスシリーズ)は一見普通の金庫のように見えますが、金庫を簡単に持ち去られないような工夫がされています。


ベースボードと金庫を固定することにより、ベースボードごと持ち上げなければ金庫が動かない工夫がされています。金庫をもち上げようとしても自分自身がベースボードの上に乗っかっているため動かすことができません。
金庫とベースボードをつないでいるボルトを外さなければ、金庫を持ち去ることはほぼ不可能となっています。
家に金庫を置きたいと考えているなら、セコムのピタゴラスシリーズのような持ち去ることが難しい金庫を選ぶのがおすすめです。ピタゴラスシリーズの詳しい情報を知りたい方は、公式サイトから資料請求(無料)をしましょう。
まとめ
どんな家庭にも絶対に盗まれたくないものがあると思います。銀行の通帳、キャッシュカード、印鑑などは、どの家庭にも共通している貴重品です。盗まれたくないものほど空き巣はターゲットにしてきます。
どんな防犯対策をしていても空き巣被害に遭うことはあります。万が一自宅に侵入されたことを考え、貴重品の隠し場所はあらかじめ決めておきましょう。
銀行の通帳などは頻繁に使うからと、すぐ取り出せるような場所に置くのはとても危険です。隠し場所に困ったら、ここで紹介した保管グッズを利用したり金庫を家に置いて万が一の事態に備えましょう。
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