空き巣被害に遭ったことに気づきませんでした。
そんなことあるの?と耳を疑ってしまうようなことを言う被害者がたくさんいます。どこからか侵入され、家に置いてあった貴重品が盗まれているのにそれに気づかないなんてことが本当にあるのでしょうか。
実は本当にあるんです。
空き巣からしてみれば被害発見が遅ければ遅いほど捕まる危険が少なくなります。そのため、空き巣は犯行時に被害発見が遅れるような工夫をして犯行に及んでいるのです。
あなたも気づいていないだけで実は空き巣被害に遭ったことがあるかもしれません。
そこで、今回は被害者が空き巣被害になぜ気づくことができなかったのか、空き巣被害に遭っても気付かない人の特徴を紹介していきたいと思います。
目次
空き巣被害に気づくのはどんな時?
空き巣被害に遭ったことに気づく瞬間はどんな時だと思いますか?
例えば、『外から帰ってきたら部屋中が荒らされていた』こんな状況であれば誰でも一瞬で空き巣被害に遭ったことに気づくことになるでしょう。
ほかには、『窓ガラスが割られている』『玄関扉の鍵穴の状態がおかしくなっている』などの状況でもすぐに気づくことができます。
このように、どう考えても何者かが家に侵入しただろうと推測できる状況であれば、被害に遭ったことに気づき警察に通報するなどの対処をいち早くすることができます。
被害に気づかれないための空き巣の工夫
少しでも被害の発見を遅らせたい空き巣が犯行時に取る行動は『なるべく荒らさない』です。プロの空き巣は侵入した時点の部屋の状況をほとんど変えず犯行を終える工夫をしているのです。
そんなこと?と感じる方もいるかもしれませんが、この工夫のせいで実際に被害発見が遅れることが多いです。
それもそのはずで、被害者の方は、まさか自分が空き巣被害に遭うなんて思っていないですから、家に帰ってきていつもとなんら変化がなければ気づくことができないのです。
侵入手口の工夫
まず、犯行に気づかれないための侵入手口の工夫です。
空き巣の侵入手口といえば、窓ガラスを割って侵入するガラス破りや、玄関扉の鍵を専用工具で開ける施錠破りなどがあります。しかし、この2つの方法だと形跡が残りやすく犯行に気づかれてしまう恐れがあります。
そこで、空き巣は被害の発見を遅らせるために無締りという方法で侵入します。
無締りとは、簡単に説明するとただの鍵の閉め忘れです。方法というよりは住んでいる人の不注意です。
この無締りという侵入手口は、先ほど紹介した2つの方法と違い道具などを使用することなく簡単に侵入でき、さらに侵入した形跡も残りづらいのが特徴です。
部屋を物色するときの工夫
空き巣は侵入してから数分あれば犯行を終えることができると言われています。時間をかけるほど犯行が見つかる危険が高まるため、なるべく早く犯行を終えたいというのが本音でしょう。
犯行を早く終えたいと思うがあまり、部屋中をグチャグチャにしながら金目の物を探す空き巣がいます。
しかし、手慣れた空き巣であれば部屋中をグチャグチャにするようなことはありません。タンスを開けたらきちんと閉める。物をどかしたら置いてあった場所に戻す。など部屋の状況が変化しないように貴重品を探すのです。
現金の一部だけ盗む工夫
なにかあった時すぐ使えるように少しだけまとまった金額を家に置いておく人は多いようです。
例として10万円置いておく家があったとします。
普通の空き巣であれば10万円の現金を見たら喜んで全て盗んでいくでしょう。しかし、なるべく犯行に気づかれないようにと考えている空き巣は、10万円の現金の一部(2万円や3万円など)を盗んでいくのです。
しっかり現金を数えている家ならば現金が少なくなっていることに気づくかもしれませんが、そうでない家なら気づくことはできません。さらに、気づいたとしても少しの現金なら家族がとったのではないかと思う場合もあり、なかなか空き巣に盗まれたという発想にはならないのです。
空き巣被害に遭っても気付かない人の特徴
前述で説明したことを参考にして空き巣被害に遭っても気づかない人の特徴を紹介します。
心当たりのある人は十分気を付けましょう。
鍵の閉め忘れをよくする
空き巣被害で最も多い侵入手口は『無締り』です。
近くのコンビニに行くときや朝のゴミ捨てなどのときに鍵を閉めずに家を出てしまっている人は注意が必要です。少しだけだからという油断は禁物です。
空き巣はほんの数分あれば犯行を終えることができます。近くのコンビニに行っただけなのに空き巣被害に遭ってしまったなんてこともあり得るのです。
普段から鍵を閉めずに家を出ている人は基本的に注意不足な人が多いです。家の中が少し変化していても気づくことができない場合があるので要注意です。
部屋が散らかっている
普段から部屋が散らかっている人は要注意です。
よくテレビで見かける『片づけられない人』は特に注意が必要で、自分ではどこに何があるのか把握しているつもりでも、いざ探してみると目的の物を見つけることができないことがあります。
さらに、目的の物が見つからなくても「まあ、どこかにあるだろう」くらいに思ってしまい探し物がなくても危機感を覚えない人がとてもたくさんいます。
最近、部屋が散らかってきたなと感じたらすぐにでも片付け、貴重品などは自分が把握できる場所に保管するようにしましょう。
家に置いてある現金をきちんと把握していない
家に置いてある現金がいくらなのか把握していない人は要注意です。
そもそも、家にまとまった現金を置いておくこと自体防犯上あまりおすすめできないのですが、なにかしらの事情で家に現金を置いておくのならば、置いておく場所はもちろんのこと、現在いくら残っているかなどをきちんと把握しておきましょう。
現金が少し減っているような気がするなどと感じてしまうようではいけません。なにごとも「~のような気がする」がとても危険なのです。
まとめ
実際、空き巣被害に遭っているのに今でも気づいていないという人はたくさんいます。
プロの空き巣はそう簡単に形跡を残しません。さらにプロの空き巣であるほど犯行を行う前の下見作業を欠かしません。侵入しやすそうな家を探し、目を付けられてしまえば被害に遭ってしまうことは間違いないです。
空き巣被害にあわないために重要なポイントは『空き巣に目を付けられない家づくり』です。
どんなに手慣れた空き巣でも、その家が空き巣にとって侵入しにくい家(防犯対策がされている)であれば犯行に及ぼうとは思いません。「あそこの家はダメそうだ」と思わせるような家づくりをしましょう。
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