子供が不審者に声を掛けられたり、身の危険を感じた時には防犯ブザーを使用することで危険を回避することができます。小学校や中学校に通う子供には必ず持たせておきたい防犯グッズの1つです。
さて、その防犯ブザーですが、正しい使い方を理解している人は意外といないことに驚きます。使い方を知らなければ、いざという時に防犯ブザー本来の効果を発揮できません。
子供が自分で使い方を調べるということはほとんどありません。防犯ブザーを子供に持たせるのであれば、親が責任を持って正しい使い方を学び子供に教えなければなりません。
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子供を狙った略奪誘拐(連れ去り事件)は増えている
まず、防犯ブザーの使い方を知る前に略奪誘拐(連れ去り事件)の発生状況について理解しておきましょう。
2016年の警視庁の調べによると、犯罪認知件数は15年前から減っていることに対し、未成年を狙った略奪誘拐(連れ去り事件)は2013年以降増え続けています。
さらに、平成26年には、子供(13歳未満)の連れ去り事件の認知件数が9年ぶりに100件を超えています。この100件という数字は警察が認知している数字であって、実際の被害件数はこれを上回ると言われています。
このように略奪誘拐事件は減少することなく増加しているのが現在の状況です。略奪誘拐事件の発生状況を知ると、いかに子供にとって危険な状況なのかがわかると思います。
このようなことを踏まえて防犯ブザーの使い方を理解していきましょう。
略奪誘拐事件(連れ去り事件)について詳しく知りたい方は『子供の誘拐なぜ起きる?誘拐手口から考える子供連れ去り事件を防止する4つの対策』の記事を読んでみてください。万が一子供が危険な状況に出くわした場合の対策などが書かれています。
防犯ブザーの正しい使い方
防犯ブザーの使い方は、ほとんどの人がなんとなく理解しているかと思います。
防犯ブザーは身の危険を感じた時に素早く使用することができるように作られているため、基本的には誰でも簡単に使用できるように作られています。

一般的に知られている防犯ブザーの使い方は、ブザーに付いているヒモを引っ張る、ボタンを押す。だいたいはこんなところでしょう。
確かに、この使い方だけでも万が一の時には役に立ちます。
しかし、ブザーのヒモを引っ張る、ボタンを押すだけでは防犯ブザー本来の効果を発揮できていません。
音が鳴ったら遠くに投げろ
『不審者に声を掛けられ危害を加えられそうになったら、防犯ブザーのヒモ引く、ボタンを押してをブザーを鳴らします』
ここまでは一般的に誰でも知っている防犯ブザーの使い方です。防犯ブザー本来の効果を発揮するのはこの後です。
『防犯ブザーの音が鳴ったら、その防犯ブザーを遠くに投げる』
この、防犯ブザーを遠くに投げるという行動までが防犯ブザーの正しい使い方になります。
防犯ブザーを遠くに投げる理由
防犯ブザーを遠くに投げる理由はとても単純です。
防犯ブザーが鳴れば、犯罪者は周りに気付かれないように音を止めようとします。このとき、防犯ブザーを手に持ったままでは簡単に取り上げられて音を止められてしまいます。
音がなっている状態の防犯ブザーを遠くに投げると
- 防犯ブザーの音を止めに行く犯罪者との距離が離れる
- 犯罪者が音を止めに行った隙に逃げることができる
- 音をすぐ止められないので、犯行を中断する可能性が高くなる
このように、防犯ブザーを投げることで手に持った状態とは違い、大きな防犯効果を発揮することができます。
防犯ブザーは壊れないものを選ぶ
防犯ブザーを投げることで大きな防犯効果を発揮しますが、投げた際の衝撃による内部損傷が起きる可能性があります。

防犯ブザーを使用するということは非常に危険な状況の可能性が高いです。このような状況では冷静に行動することが難しくなっていると考えられます。
どうにか防犯ブザーの音を鳴らし遠くに投げることができたとします。このとき、防犯ブザーを投げる力はどうなっているでしょう。防犯ブザーを投げることに必死で力加減など考えている余裕はないと考えることのほうが自然です。
『力いっぱい投げたことが原因で防犯ブザーが壊れ音が止まってしまった』なんてことがあれば最悪の状況になってしまいます。防犯ブザーを選ぶときには耐衝撃性のあるものを選びましょう。
ネットで防犯ブザーの購入を考えているのであれば、商品説明欄に耐衝撃性なのかどうかは記載されているので必ず確認しておきましょう。
こちらの商品も説明欄に衝撃に強いことがしっかり記載されています。防犯ブザーをネットで購入する場合は、他の商品の説明欄を確認し比較することで自分の求めている防犯ブザーを購入することができます。
防犯ブザーだけで身を守ることはできるのか
ここまで読んでいただいた方は、防犯ブザーの正しい使い方を理解できたと思います。
『防犯ブザーを遠くに投げる』という行動だけで防犯効果は大きく違ってきます。
しかし、防犯ブザーを持っているだけで安全かと言えばそうではありません。犯罪者の中には、防犯ブザーが鳴っていても関係なく危害を加えてくる人間もいます。
防犯ブザーを正しく使用したにも関わらず自分の子供がさらわれてしまった。こんな状況だって十分考えられるのです。もし、防犯ブザーしか持っていなければ、そこで手がかりが途絶え子供を探すことが難しくなります。
「まさか自分の子供に限っては・・」なんて思っていたら大変なことになります。「○○ちゃんが行方不明です」子供が行方不明になる事件は当たり前のようにどこかで起きています。

もし、子供がさらわれた時セコムの『ココセコム』、アルソックの『まもるっく』を持っていたら最悪の状況は回避できる可能性が高くなります。
確かに防犯ブザーを使用することで防犯効果は高くなりますが、防犯ブザーだけでは十分ではないということを理解しておくことで、万が一の対策を練ることができます。
まずは最も最悪の状況を自分で考え、何をするべきなのかを理解し行動することが子供のためになるはずです。
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